2019年04月09日
サマリー
◆役員女性比率と執行役員女性比率について、その水準や業種平均との差などで企業をグループ分けし、グループ分け後のリターンを計測した。計測期間は、2014年から2018年の5年間とし、以下の結果を得た。
◆等金額投資によるリターンを分析すると、役員や執行役員に女性を選任している企業群は、選任していない企業群よりも平均的なリターンが高い。また、役員や執行役員に女性を選任しているとしても、役員女性比率や執行役員女性比率が低い企業群は、役員や執行役員に女性を選任していない企業群よりむしろリターンが低い。
◆これらのことから、積極的に女性を選任している企業は市場からの評価が高い可能性があると同時に、女性を選任していてもそれが限定的である企業は市場からの評価が低い可能性があることが示唆される。
◆投資指標としての観点からは、役員や執行役員に女性を積極的に選任している企業群の時価総額加重リターンが高く、リスクは低い。ただ、役員や執行役員の女性比率は業種によって大きく異なるため、女性比率をそのまま用いると業種の偏りによる影響が大きいと考えられる。業種内で相対的に女性の選任に積極的な企業群のリターンが高く、リスクは低いことは、業種の偏りによるリスクを低減する効果があろう。
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