2008年07月14日
サマリー
◆アデランスの収益は減少基調にあり、前期は経利益が半減した。今期は増益を見込むものの減配予想であり、議案否決は株主の不信・不満が高まっていた結果と考えられる。
◆今総会シーズン全体では波乱が少なかったのは、株主還元の積極化が評価されたためかもしれない。来期以降も株主に報い続けられるのか、多くの企業において問われるだろう。
- 2008年上半期ガバナンス回顧(1) CFSとアインの統合をイオンが阻止
~純粋持株会社に移行するイオンのグループガバナンスが注目される。~ - 2008年上半期ガバナンス回顧(2) TCIのJパワー株買い増しに中止命令
~外資排除を疑われない資本市場の在り方が平時より問われている。~ - 2008年上半期ガバナンス回顧(3) アデランスが経営陣刷新を発表
~経営トップを買収防衛策で守ることができなかった事例でもある。~ - 2008年上半期ガバナンス回顧(4) 買収防衛策を廃止する動きが相次ぐ
~防衛策の継続に意味があるのか、経営者に自ら問い直す気運が高まる。~ - 2008年上半期ガバナンス回顧(5) 日ハウズ株主総会で株主提案が否決
~買収防衛策の発動を巡って、買収側と会社側の間で議論が応酬された。~
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