2008年上半期ガバナンス回顧(1) CFSとアインの統合をイオンが阻止

純粋持株会社に移行するイオンのグループガバナンスが注目される。

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2008年07月09日

  • 藤島 裕三

サマリー

◆1月22日のCFS臨時株主総会で、アインとの株式移転による経営統合が否決された。筆頭株主のイオンが反対して委任状争奪戦を展開、議案否決に必要な支持を集めた。

◆報道によれば、個人の約4 割が反対に回った。業績回復を優先すべきという、イオンの主張が分かりやすかったのだろう。一方、機関投資家の8割は会社提案に賛成した。

◆今後は中期経営計画そしてイオン主導に従って、CFS業績が回復するかが問われる。純粋持株会社体制の下、さらなるイオングループ内の再編に発展するかもしれない。
 

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