サマリー
2015年9月に国連サミットにおいて、SDGs(持続可能な開発目標)が採択されてから3年あまりが経過し、日本でも企業におけるSDGsへの取り組みが広がっています。開発目標というと、開発途上国を対象としたものであるという印象を持たれるかもしれません。しかし、SDGs採択の背景には、サステナブルな社会へ移行するためには、開発途上国だけでなく、先進国についても「経済」、「社会」、「環境」の3つの側面を調和させ、目標達成を目指す必要がある、という考えがあります。同時に、目標の達成のためには、政府や企業、市民団体など様々なステークホルダーが積極的に取り組むことが求められています。その中でも、金融は、お金の流れを通じて経済を動かすという、重要な役割を担っており、社会のサステナブルな発展に貢献することが求められています。
第1回では、SDGsが採択された経緯や、目標の内容を確認しながら、SDGs達成のために金融が果たすべき役割を探っていきます。
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