サマリー
◆2025年8月の家計調査における二人以上世帯の実質消費支出は、前月比+0.6%と2カ月連続で増加した。複数の需要側統計を用いて補正した世帯消費動向指数(CTIミクロ)で見た実質消費は同+1.6%と、2カ月連続で増加した。他方、供給側統計である商業動態統計では、CPIの財指数で実質化した小売販売額が同▲1.1%と2カ月連続で減少した。需要側と供給側統計の双方を用いて算出された総消費動向指数(CTIマクロ)は同+0.2%であった。総じて見れば、8月の個人消費は前月から小幅に増加したと判断される。
◆個人消費は年末にかけて緩やかに増加するだろう。実質賃金の上昇が鍵となる。名目賃金は上昇が見込まれ、41の都道府県で10~12月に実施される今年度の最低賃金の引き上げが好材料だ。物価上昇率は緩やかながら低下していくとみられ、実質賃金を下押しする影響は徐々に弱まっていくだろう。ただし、物価高騰への懸念が消費者マインドを下押ししている点には注意が必要だ。
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