サマリー
◆2025年5月の家計調査における二人以上世帯の実質消費支出は、前月比+4.6%と2カ月ぶりに増加した。複数の需要側統計を用いて補正した世帯消費動向指数(CTIミクロ)で見た実質消費は同+2.3%と、3カ月ぶりに増加した。自動車購入費の大幅な増加により上振れした面が大きい。他方、供給側統計である商業動態統計では、CPIの財指数で実質化した小売販売額が同▲0.8%と2カ月ぶりに減少した。需要側と供給側統計の双方を用いて算出された総消費動向指数(CTIマクロ)は同+0.1%であった。総じて見れば、5月の個人消費は前月から概ね横ばいだったと判断される。
◆消費者マインドは、物価上昇ペースの鈍化を受け、足元で持ち直しの動きが見られる。
◆個人消費は夏場にかけて横ばい圏で推移するだろう。消費回復への鍵は、実質賃金の上昇だ。春闘の賃上げ率が昨年に続き高水準となったことや物価上昇の鈍化が見込まれる点は好材料だ。ただし、トランプ米政権の高関税政策が日本の輸出へ打撃を与え、消費が落ち込むリスクがある。
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