サマリー
◆2025年4月の家計調査における二人以上世帯の実質消費支出は、前月比▲1.8%と3カ月ぶりに減少した。また、複数の需要側統計を用いて補正した世帯消費動向指数(CTIミクロ)で見た実質消費は同▲0.1%と、小幅ながら2カ月連続で減少した。他方、供給側統計である商業動態統計では、CPIの財指数で実質化した小売販売額は同+0.2%と2カ月ぶりに増加した。需要側と供給側統計の双方を用いて算出された総消費動向指数(CTIマクロ)は同▲0.0%であった。総じて見れば、4月の個人消費は前月から概ね横ばいで推移したと判断される。
◆5月の個人消費は前月から横ばい圏で推移したとみている。6月以降も横ばい圏で推移するだろう。消費回復の鍵は、所得環境と消費マインドの改善だ。春闘の賃上げ率が昨年に続き高水準となる点は好材料だ。ただし、このところ落ち込んでいる消費マインドが回復しなければ、所得環境が改善しても消費は増加しにくい状況が続くだろう。
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