サマリー
◆【企業部門】2024年7月の輸出と生産はともに増加した。輸出数量指数は前月比+1.2%と2カ月連続で上昇した。振れの大きな鉄鋼などが前年から増加したが、主力の自動車や半導体等製造装置等は減少しており、輸出の基調は弱い。鉱工業生産指数は同+3.1%と2カ月ぶりに上昇した。大型案件のあった電気・情報通信機械工業が指数を押し上げた。
◆【家計部門】2024年7月の個人消費は減少した。家計調査における二人以上世帯の実質消費支出は前月比▲1.7%と2カ月ぶりに減少し、複数の需要側統計で補正したCTIミクロも同▲1.0%だった。完全失業率は2.7%と5カ月ぶりに上昇したが、転職市場の活性化などを背景とする「自発的な離職」が主因であることなどから、内容は悪くないといえる。
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