サマリー
◆11月15日公表予定の2023年7-9月期のGDP速報値(1次速報)では、実質GDPが前期比年率▲0.6%(前期比▲0.2%)と、4四半期ぶりのマイナス成長を予想する。経済活動の正常化が進む中、個人消費、設備投資、輸出などが堅調に推移した一方、輸入の大幅な増加がGDPを押し下げたとみられる。
◆個人消費は、平年より気温が高かったことなどを受けて、財消費を中心に増加したとみられる。投資関連は設備投資、住宅投資はともに増加を見込む。他方、民間在庫はGDPを押し下げたとみている。公需では政府消費、公共投資はいずれも減少したと予想する。
◆自動車の挽回生産などを背景に輸出は増加したものの、輸入が前期からの反動で大幅に増加した結果、外需の寄与度は前期比▲0.5%ptとマイナスに転じたとみられる。
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