2023年7-9月期GDP(1次速報)予測~前期比年率▲0.6%を予想

民需と輸出は堅調も輸入の大幅増で4四半期ぶりのマイナス成長へ

RSS

2023年10月31日

サマリー

◆11月15日公表予定の2023年7-9月期のGDP速報値(1次速報)では、実質GDPが前期比年率▲0.6%(前期比▲0.2%)と、4四半期ぶりのマイナス成長を予想する。経済活動の正常化が進む中、個人消費、設備投資、輸出などが堅調に推移した一方、輸入の大幅な増加がGDPを押し下げたとみられる。

◆個人消費は、平年より気温が高かったことなどを受けて、財消費を中心に増加したとみられる。投資関連は設備投資、住宅投資はともに増加を見込む。他方、民間在庫はGDPを押し下げたとみている。公需では政府消費、公共投資はいずれも減少したと予想する。

◆自動車の挽回生産などを背景に輸出は増加したものの、輸入が前期からの反動で大幅に増加した結果、外需の寄与度は前期比▲0.5%ptとマイナスに転じたとみられる。

このコンテンツの著作権は、株式会社大和総研に帰属します。著作権法上、転載、翻案、翻訳、要約等は、大和総研の許諾が必要です。大和総研の許諾がない転載、翻案、翻訳、要約、および法令に従わない引用等は、違法行為です。著作権侵害等の行為には、法的手続きを行うこともあります。また、掲載されている執筆者の所属・肩書きは現時点のものとなります。

執筆者のおすすめレポート