サマリー
◆2023年7月の完全失業率(季節調整値)は2.7%と前月から上昇した。内訳を見ると、失業者数は増加し、就業者数は減少した。雇用環境の改善は足踏みしたといえよう。
◆2023年7月の有効求人倍率(季節調整値)は1.29倍と前月から小幅に低下し、新規求人倍率(季節調整値)も2.27倍へと低下した。新規求人倍率の内訳を見ると、求人側・求職者側ともに増加したが、求職者側の増加が求人側のそれを上回った。
◆先行きの雇用環境は経済活動の正常化の進展などもあって緩やかに改善しよう。インバウンド消費の回復などを受けて、対人接触型サービスの労働需要が増加するだろう。
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