サマリー
◆2023年5月の完全失業率(季節調整値)は2.6%と前月から横ばいだった。内訳を見ると、失業者数と就業者数は減少した。他方、非労働力人口は増加した。失業者の内訳を見ると、「自発的な離職」と「新たに求職」が減少した。
◆2023年5月の有効求人倍率(季節調整値)は1.31倍と前月から小幅に低下した一方、新規求人倍率(季節調整値)は2.36倍と上昇した。新規求人倍率の上昇は求職者の大幅減によるものだ。総じて見ると、雇用環境は底堅く推移したといえよう。
◆先行きの雇用環境は経済活動の正常化の進展などもあって緩やかに改善するだろう。失業率は振れを伴いながらも低下し、有効求人倍率は人手不足を受け緩やかに上昇するとみている。
このコンテンツの著作権は、株式会社大和総研に帰属します。著作権法上、転載、翻案、翻訳、要約等は、大和総研の許諾が必要です。大和総研の許諾がない転載、翻案、翻訳、要約、および法令に従わない引用等は、違法行為です。著作権侵害等の行為には、法的手続きを行うこともあります。また、掲載されている執筆者の所属・肩書きは現時点のものとなります。
執筆者のおすすめレポート
-
2023年4月雇用統計
失業率は2.6%と前月までの上昇から転じて低下
2023年05月30日
-
2023年3月雇用統計
失業者の増加により失業率は2.8%と高水準
2023年04月28日
-
2023年2月雇用統計
失業率は2.6%と5カ月ぶりに上昇するも、転職活動の活発化が要因
2023年03月31日
同じカテゴリの最新レポート
-
2025年7月機械受注
金融業・保険業、不動産業などの受注減で軟調な結果
2025年09月18日
-
2025年8月貿易統計
トランプ関税や半導体需要減の影響継続で輸出金額は4カ月連続減少
2025年09月17日
-
トランプ関税でインバウンドに黄色信号
中国人旅行客の伸びしろは大きいものの、他国の状況は厳しい
2025年09月16日
最新のレポート・コラム
よく読まれているリサーチレポート
-
2025年度の最低賃金は1,100円超へ
6%程度の引き上げが目安か/欧州型目標の扱いや地方での議論も注目
2025年07月16日
-
2025年ジャクソンホール会議の注目点は?
①利下げ再開の可能性示唆、②金融政策枠組みの見直し
2025年08月20日
-
既に始まった生成AIによる仕事の地殻変動
静かに進む、ホワイトカラー雇用の構造変化
2025年08月04日
-
米雇用者数の下方修正をいかに解釈するか
2025年7月米雇用統計:素直に雇用環境の悪化を警戒すべき
2025年08月04日
-
中国:2025年と今後10年の長期経済見通し
25年:2つの前倒しの反動。長期:総需要減少と過剰投資・債務問題
2025年01月23日
2025年度の最低賃金は1,100円超へ
6%程度の引き上げが目安か/欧州型目標の扱いや地方での議論も注目
2025年07月16日
2025年ジャクソンホール会議の注目点は?
①利下げ再開の可能性示唆、②金融政策枠組みの見直し
2025年08月20日
既に始まった生成AIによる仕事の地殻変動
静かに進む、ホワイトカラー雇用の構造変化
2025年08月04日
米雇用者数の下方修正をいかに解釈するか
2025年7月米雇用統計:素直に雇用環境の悪化を警戒すべき
2025年08月04日
中国:2025年と今後10年の長期経済見通し
25年:2つの前倒しの反動。長期:総需要減少と過剰投資・債務問題
2025年01月23日