サマリー
◆5月18日公表予定の2021年1-3月期のGDP速報値(1次速報)では、実質GDPが前期比年率▲5.1%(前期比▲1.3%)と、3四半期ぶりのマイナス成長を予想する。年初に発出された2回目の緊急事態宣言の影響を受け、個人消費を中心に内需が落ち込んだことが主因である。
◆【内需】個人消費は緊急事態宣言の発出やGo Toキャンペーンの効果の剥落により、サービス消費を中心に減少したとみられる。投資関連では、設備投資は増加、住宅投資は小幅な減少を見込む。公需に関しては、公共投資、政府消費ともに減少を予想する。
◆【外需】輸出入ともに増加したとみられるが、輸入の伸びが輸出の伸びを上回ったことで、外需寄与度は3四半期ぶりにマイナスになる見込みだ。
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