サマリー
◆コロナ禍における日本の経済対策はリーマン・ショック時よりも迅速に実行され、これまでは国際的にも遜色ない成果を上げている。しかしながら、内外経済の先行き不透明感は依然として強く、足元では感染拡大が深刻化している。GDPギャップにみる需要の不足度合いや、財政面での国際比較からは、GDP比3%程度の追加財政支出が一つの目安になるかもしれない。
◆近く編成される第3次補正予算を含む追加経済対策で想定される政策メニューの中でも、「Go To キャンペーン」は事業環境の厳しい産業に焦点を絞り、生産波及効果や就業誘発効果も相対的に大きい。ただし、足元では感染拡大が深刻化しており、同キャンペーンの継続には感染症対策の強化などが求められる。
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