追加経済対策の検討-想定される規模と内容

経済対策の規模はGDP比3%程度が目安か

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2020年11月26日

  • 経済調査部 シニアエコノミスト 佐藤 光
  • 経済調査部 シニアエコノミスト 久後 翔太郎
  • 鈴木 雄大郎
  • 経済調査部 エコノミスト 小林 若葉
  • 和田 恵

サマリー

◆コロナ禍における日本の経済対策はリーマン・ショック時よりも迅速に実行され、これまでは国際的にも遜色ない成果を上げている。しかしながら、内外経済の先行き不透明感は依然として強く、足元では感染拡大が深刻化している。GDPギャップにみる需要の不足度合いや、財政面での国際比較からは、GDP比3%程度の追加財政支出が一つの目安になるかもしれない。

◆近く編成される第3次補正予算を含む追加経済対策で想定される政策メニューの中でも、「Go To キャンペーン」は事業環境の厳しい産業に焦点を絞り、生産波及効果や就業誘発効果も相対的に大きい。ただし、足元では感染拡大が深刻化しており、同キャンペーンの継続には感染症対策の強化などが求められる。

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