サマリー
◆11月前半の消費は10月から増加したと見込まれる。財に関して、スーパー、ホームセンター、家電量販店の売上は10月から小幅に増加し、大手百貨店の売上は概ね横ばいであった。財消費全体でも10月から小幅に増加したと見込まれる。また、サービス消費は「Go To キャンペーン」が追い風となり前月から増加したとみられる。ただし、11月後半に入り新型コロナウイルスの感染拡大が深刻化しており、「Go To キャンペーン」が順次見直されている。こうした動きは11月後半以降のサービス消費を下押ししよう。
◆【小売関連】11月前半の大手百貨店の売上伸び率は、前年の消費増税の影響を除いた前々年比ベースで概ね10月並みであった。他方、11月前半のスーパーの売上は前月比+1%程度、ホームセンターは同+3%程度、家電量販店は同+2%程度と、いずれも10月から小幅に増加した。
◆【サービス関連】11月前半の新幹線輸送量は前年比3~5割減程度と10月からマイナス幅が小幅に縮小した。また、11月の旅客機の運航便割合も10月から小幅に上昇した。
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