サマリー
◆【企業部門】2020年1月の企業部門は足踏みが続いた。輸出数量は前月比▲6.3%と2ヶ月ぶりに減少した。米国向けは小幅に増加したものの、EU向け、アジア向けは減少した。鉱工業生産指数は、同+1.0%と2ヶ月連続で増加し、第3次産業活動指数も同+0.8%と上昇に転じた。ただし、消費増税前と比べると、水準はともに低い。
◆【家計部門】2020年1月の雇用・賃金、個人消費は総じて弱い結果であった。就業者数は前月差▲25万人と大幅に減少し、完全失業率は2.4%と前月から0.2%pt上昇した。現金給与総額は、所定外給与の減少などにより前年同月比▲0.1%となった。個人消費は、前月比▲1.6%と2ヶ月連続で減少した。
◆【四半期指標】2019年10-12月期の全産業(金融業、保険業除く)の売上高は前期比▲2.9%と4四半期連続の減収、経常利益は同▲2.5%と3四半期連続の減益となった。また、設備投資(ソフトウェア除く)は同▲5.0%と2四半期ぶりに減少した。この結果などを受け、2019年10-12月期の実質GDP成長率は前期比年率▲7.1%(前期比▲1.8%)と一次速報から下方修正された。
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