新興国マンスリー(2017年12月)

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2017年12月05日

  • 児玉 卓
  • 経済調査部 経済調査部長 齋藤 尚登
  • 山崎 加津子
  • 経済調査部 シニアエコノミスト 増川 智咲
  • 永井 寛之
  • 経済調査部 研究員 中田 理惠

サマリー

◆世界貿易の拡大は7-9月期も継続、世界景気の拡大が概ね隅々にまで行き渡りつつあることが示唆される。ただし、それは世界景気の成熟化が進んでいることを意味してもおり、その起点となった地域、特に米国景気の賞味期限がこれまで以上に問われてくる。


◆さしあたりの焦点は税制改正だが、良し悪しはともかく、それが米国景気を刺激しないことが望まれる。米国景気の加速は残された拡大余地を短期に食い潰す結果となろうが、その際の世界景気の下支え役として期待されるのがユーロ圏である。最近のドイツの政治的ゴタゴタは、中期的には深刻な問題となり得るが、短期的景気の逆風にはならない。

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