サマリー
◆2011年12月12日~14日に開催された経済工作会議では、2012年の経済政策の最重点課題がインフレ抑制から成長維持に変わったことがはっきりと示された。金融には、経済の安定成長をサポートする役割が期待されている。
◆上げすぎの状態にある預金準備率には、大幅な引き下げ余地があり、年間では2%(0.5%の引き下げを4回)程度の引き下げは可能であろう。2011年6月までの預金準備率引き上げの背景の一つとなっていた中国への多額の外貨流入は、2011年10月以降減少に転じた。2012年は少なくとも外貨流入の増鈍化は期待でき、これが預金準備率の引き下げ余地を拡大させよう。
◆大和総研は、2012年の貸出基準金利は据え置かれると想定している。利下げのタイミングが早まるとすれば、輸出の急減速など景気下振れリスクが高まること、物価が当局の抑制目標を下回ること、の2つの条件が満たされる時であろう。
◆上げすぎの状態にある預金準備率には、大幅な引き下げ余地があり、年間では2%(0.5%の引き下げを4回)程度の引き下げは可能であろう。2011年6月までの預金準備率引き上げの背景の一つとなっていた中国への多額の外貨流入は、2011年10月以降減少に転じた。2012年は少なくとも外貨流入の増鈍化は期待でき、これが預金準備率の引き下げ余地を拡大させよう。
◆大和総研は、2012年の貸出基準金利は据え置かれると想定している。利下げのタイミングが早まるとすれば、輸出の急減速など景気下振れリスクが高まること、物価が当局の抑制目標を下回ること、の2つの条件が満たされる時であろう。
このコンテンツの著作権は、株式会社大和総研に帰属します。著作権法上、転載、翻案、翻訳、要約等は、大和総研の許諾が必要です。大和総研の許諾がない転載、翻案、翻訳、要約、および法令に従わない引用等は、違法行為です。著作権侵害等の行為には、法的手続きを行うこともあります。また、掲載されている執筆者の所属・肩書きは現時点のものとなります。
同じカテゴリの最新レポート
-
【更新版】中国:100%関税回避も正念場はこれから
具体的な進展は「フェンタニル関税」の10%引き下げにとどまる
2025年11月04日
-
中国:100%関税回避も正念場はこれから
具体的進展は「フェンタニル関税」の10%引き下げにとどまる
2025年10月31日
-
中国:新5カ年計画の鍵は強国と自立自強
基本方針は現5カ年計画を踏襲、構造問題の改革意欲は低下?
2025年10月24日

