6月日銀短観から読み解く企業の資金繰り

業況感は悪化するも、企業金融関連DIは高水準を維持

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サマリー

◆日本銀行から全国企業短期経済観測調査(短観)の2018年6月調査結果が発表された。企業金融関連DIでは、資金繰り判断DI(全規模・全産業)は前回調査から1%pt高い18%pt、金融機関の貸出態度判断DI(同)は前回調査から横ばいの25%ptであった。借入金利水準判断DI(最近、同)は前回調査から横ばいの-3%ptである。

◆今回の日銀短観では、引き続き良好な資金繰り環境が確認された。一方で業況判断DI(最近)は最近の米中貿易摩擦の激化などによる世界経済の先行きの不透明感が増していることから前回調査比で低下しており(全規模・全産業で1%ptの低下)、今後も業況感の低下が続くようであれば、資金繰り判断にも影響していく可能性がある。

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