3月日銀短観から読み解く企業の資金繰り

資金繰り環境が継続する一方で、業況感に先行き不透明感が生じる

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サマリー

◆日本銀行から全国企業短期経済観測調査(短観)の2018年3月調査結果が発表された。企業金融関連DIは、資金繰り判断DI(全規模・全産業)、金融機関の貸出態度判断DI(同)共に前回調査から横ばいの17%pt、25%ptであった。借入金利水準判断DI(最近、同)は前回調査から2%pt高い-3%ptとなった。

◆今回の日銀短観の企業金融関連DIでは、引き続き良好な資金繰り環境が確認された。一方で業況判断DI(先行き)は悪化した。また、2017年度の設備投資計画は大企業全体で下方修正となっており、今後設備投資に対する慎重な姿勢が強まっていく可能性がある。次回の短観では、企業の景況感や設備投資計画とともに資金繰り環境にどのような影響を及ぼすか確認していきたい。

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