2014年06月23日
サマリー
◆日本銀行(以下、日銀)から2014年1-3月期の資金循環統計(速報)が公表された。株価の低下で金融資産残高を減少させた主体が多い。
◆その中においても、家計では資金をリスク資産へと投資する動きが見られる。日銀の異次元緩和政策に加え、NISA開始といった政策による効果が出ていると思われる。預金取扱機関では政府、企業、個人向けに貸出を増やしており、貸出増の動きが定着したように見受けられる。
◆事業会社(民間非金融法人企業)では、フローベースでの借入(民間金融機関の貸出)が3四半期連続、株式・出資金(負債側=資金調達)が7四半期連続の流入超となっており、企業の資金調達需要が続いていることが確認された。
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