2013年06月21日
サマリー
◆日本銀行より2013年1-3月期の資金循環統計が公表された。
◆前期(2012年10-12月期)と比べ、株式や対外証券投資などの資産価格が大きく上昇しており、大半の部門の金融資産残高は前期比でプラスとなった。
◆株式、対外証券投資、国債・財融債のフロー(資金純投入)を見ると、国内の金融機関が株式および外国証券の売り手、国債・財融債の買い手であった。海外投資家は逆に株式の買い手、国債・財融債の売り手であった。
◆なお、今回の資金循環統計には2013年4月から導入された日本銀行の「量的・質的金融緩和」の影響は当然反映されていない。この前後で各部門の投資行動にも変化が生じている可能性は高いが、その影響は次回(2013年4-6月期)以降の統計で確認していきたい。
このコンテンツの著作権は、株式会社大和総研に帰属します。著作権法上、転載、翻案、翻訳、要約等は、大和総研の許諾が必要です。大和総研の許諾がない転載、翻案、翻訳、要約、および法令に従わない引用等は、違法行為です。著作権侵害等の行為には、法的手続きを行うこともあります。また、掲載されている執筆者の所属・肩書きは現時点のものとなります。
執筆者のおすすめレポート
-
異次元緩和政策で供給された資金に変化の兆し
資金循環統計(2013年10-12月期)
2014年03月26日
-
株式は誰のもの?
おカネはどこから来てどこに行くのか —資金循環統計の読み方— 第9回
2013年12月11日
-
国債保有が膨らむ中央銀行
おカネはどこから来てどこに行くのか —資金循環統計の読み方— 第8回
2013年12月04日
-
国の借金1,000兆円。誰が貸している?
おカネはどこから来てどこに行くのか —資金循環統計の読み方— 第7回
2013年11月27日
-
企業は本当にお金を溜め込んでいるのか
おカネはどこから来てどこに行くのか —資金循環統計の読み方— 第6回
2013年11月20日
-
銀行はキューピッド!?
おカネはどこから来てどこに行くのか —資金循環統計の読み方— 第5回
2013年11月13日
-
表情が変わる保険会社のお金
おカネはどこから来てどこに行くのか —資金循環統計の読み方— 第4回
2013年11月06日
-
年金は金融資産ですか?
おカネはどこから来てどこに行くのか —資金循環統計の読み方— 第3回
2013年10月30日
-
ポートフォリオ・リバランス効果の発現か?
資金循環統計(2014年7-9月期)
2014年12月22日
-
リスク資産への資金流入は定着したのか?
資金循環統計(2014年1-3月期)
2014年06月23日
同じカテゴリの最新レポート
-
大和のクリプトナビ No.5 2025年10月以降のビットコイン急落の背景
ピークから最大35%下落。相場を支えた主体の買い鈍化等が背景か
2025年12月10日
-
他市場にも波及する?スタンダード市場改革
少数株主保護や上場の責務が問われると広範に影響する可能性も
2025年12月03日
-
CGコードでの現預金保有の検証に対する上場会社の懸念
一見対立しているようだが、通底する投資家と会社側の意見
2025年11月07日
最新のレポート・コラム
よく読まれているリサーチレポート
-
日本経済見通し:2025年10月
高市・自維連立政権の下で経済成長は加速するか
2025年10月22日
-
非財務情報と企業価値の連関をいかに示すか
定量分析の事例調査で明らかになった課題と今後の期待
2025年11月20日
-
中国:2025年と今後10年の長期経済見通し
25年:2つの前倒しの反動。長期:総需要減少と過剰投資・債務問題
2025年01月23日
-
第227回日本経済予測
高市新政権が掲げる「強い経済」、実現の鍵は?①実質賃金引き上げ、②給付付き税額控除の在り方、を検証
2025年11月21日
-
グラス・ルイスの議決権行使助言が大変化
標準的な助言基準を廃し、顧客ごとのカスタマイズを徹底
2025年10月31日
日本経済見通し:2025年10月
高市・自維連立政権の下で経済成長は加速するか
2025年10月22日
非財務情報と企業価値の連関をいかに示すか
定量分析の事例調査で明らかになった課題と今後の期待
2025年11月20日
中国:2025年と今後10年の長期経済見通し
25年:2つの前倒しの反動。長期:総需要減少と過剰投資・債務問題
2025年01月23日
第227回日本経済予測
高市新政権が掲げる「強い経済」、実現の鍵は?①実質賃金引き上げ、②給付付き税額控除の在り方、を検証
2025年11月21日
グラス・ルイスの議決権行使助言が大変化
標準的な助言基準を廃し、顧客ごとのカスタマイズを徹底
2025年10月31日

