2019年11月26日
サマリー
◆日本の上場企業を対象に、2016年の独立社外取締役(以下、独立取締役)の選任状況とその後のROEやROAとの関係を調べたところ、独立取締役を複数選任している企業群や独立取締役の積極的な選任を進めている企業群のROEやROAが高いことが分かった。また、独立取締役の選任を積極的に進めることがROEやROAの上昇と関係している可能性を示唆する結果も得た。
◆これらの結果は、独立取締役の選任状況とROEやROAの因果関係を示したものではないが、独立取締役の選任が企業価値の向上につながることや、企業価値の向上に資する経営を行っていることの指標の1つとして機能していることを示している可能性がある。
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