サマリー
◆日本の児童手当の使途は、所得水準によらず、子どもの将来に備える貯蓄に最も多く充てられている。一方、インフレ下で現預金として長期間保有すれば、実質的な価値が低下する可能性がある。
◆日本では、金融知識に見合った投資行動が実現していない可能性があり、投資を促す上で海外の事例が参考になる。海外事例からは、子ども向けの資産形成支援策において、①インフレ下での実質的価値を意識した運用先、②資産形成の開始と継続を促す制度上の後押し、③政府による資金支援、が重要であることが示唆される。
◆日本では、児童手当の一部をこどもNISAで原則自動積立とし、希望しない世帯にはオプトアウトを認める仕組みが一案となる。これにより、家計の選択権を確保しながら、親の金融知識や家計環境に左右されにくい資産形成を後押しできる。
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