海外で進む包摂的な資産形成支援策

資産形成の入口支援、就労自立支援との連携、将来投資に繋ぐ視点

RSS

サマリー

◆NISA(少額投資非課税制度)拡充や金融経済教育は資産形成の機会を広げる一方、所得制約や流動性制約を抱える層には十分に届きにくい面がある。本稿では、米国、英国、韓国、オーストラリア、シンガポールにおける支援策の内容や制度導入の背景を整理し、日本が包摂的な資産形成支援を進める上でのさらなる示唆について考察した。

◆海外の資産形成支援策を見ると、既存制度では恩恵を受けにくい層を対象に、公的マッチング拠出による資産形成の入口の支援、就労継続や経済的自立の支援策との連携、教育や住宅取得など将来への投資につなぐ視点が重要な示唆といえよう。日本においても従来の税制優遇を中心とした「資産を持つ人への支援」を補完し、資産形成の機会そのものを広げる社会包摂的な制度設計が求められるだろう。

このコンテンツの著作権は、株式会社大和総研に帰属します。著作権法上、転載、翻案、翻訳、要約等は、大和総研の許諾が必要です。大和総研の許諾がない転載、翻案、翻訳、要約、および法令に従わない引用等は、違法行為です。著作権侵害等の行為には、法的手続きを行うこともあります。また、掲載されている執筆者の所属・肩書きは現時点のものとなります。

執筆者のおすすめレポート

同じカテゴリの最新レポート