2026年09月25日
サマリー
◆米FOMC、日銀金融政策決定会合という重要イベントを終え、足元の為替市場は再び円安トレンドに回帰しつつあることもあり、市場の関心は再びGPIFの基本ポートフォリオ見直しに向かう可能性がある。
◆過去の傾向では、経営委員会の開催後6営業日程度で議事次第が公表されている。9月中に経営委員会が開催された場合は、遅くとも10月上旬には、基本ポートフォリオの見直しに関する議論が行われたのか否かが議事次第により明らかになるだろう。
◆続いて、11月6日に公表予定の「2026年度 第2四半期運用状況」にも注目したい。9月末時点で既に現行の基本ポートフォリオからポジションが明確に乖離しているのであれば、基本ポートフォリオの見直しを前提としたリバランスを進めている可能性がある。
◆もし大幅に基本ポートフォリオを見直すのであれば、モデルポートフォリオの変更は必須である(ただし、基本ポートフォリオの小幅な変更でもモデルポートフォリオを変更する可能性もある)。
◆GPIFの基本ポートフォリオ見直し、特に国内債券への配分増加に対する市場の期待は高い。しかし、GPIFの運用目標は「実質的な運用利回り」であり、賃金上昇により(名目)目標リターンは引き上がっている。単純に名目金利が上昇していることにより、日本国債への投資妙味が高まっているとは、いえないだろう。
◆また、市場への影響を極力出さないようにポートフォリオを移行するGPIFと、逆にマーケットインパクトを出すことが目的の為替介入とでは全く性質が異なるものである。仮に基本ポートフォリオが変更されたとしても、一般論として、需給インパクトは一過性のものであると考えておくべきであろう。
このコンテンツの著作権は、株式会社大和総研に帰属します。著作権法上、転載、翻案、翻訳、要約等は、大和総研の許諾が必要です。大和総研の許諾がない転載、翻案、翻訳、要約、および法令に従わない引用等は、違法行為です。著作権侵害等の行為には、法的手続きを行うこともあります。また、掲載されている執筆者の所属・肩書きは現時点のものとなります。
執筆者のおすすめレポート
-
GPIF経営委員会の8月開催が意味すること
基本ポートフォリオ見直しに向けて第一歩を踏み出したのか
2026年09月01日
-
GPIFガバナンス改革の功罪と課題解決の道
目先の運用見直しの可能性は低いが、硬直的運用への対応が課題
2026年08月13日
-
GPIFのサステナブル投資はどこに向かうのか
ESG投資の大幅削減の裏側にはGPIFが抱える根本的な課題あり
2026年07月13日
同じカテゴリの最新レポート
-
インフレ時代の児童手当の在り方
海外事例が示す3つのチェックポイント
2026年09月15日
-
海外で進む包摂的な資産形成支援策
資産形成の入口支援、就労自立支援との連携、将来投資に繋ぐ視点
2026年09月08日
-
GPIF経営委員会の8月開催が意味すること
基本ポートフォリオ見直しに向けて第一歩を踏み出したのか
2026年09月01日
最新のレポート・コラム
よく読まれているリサーチレポート
-
2026年ジャクソンホール会議の注目点は?
ウォーシュ議長はインフレ抑止に対する姿勢を明確に打ち出すか
2026年08月20日
-
“TACO”指数で読む トランプ大統領の“TACO”化の兆し
市場と世論が映す政策転換のサイン
2026年08月13日
-
高市政権誕生後の長期金利をどうみるか
2035年に3.3~4.0%程度で、海外保有拡大で更なる上昇も
2026年08月12日
-
第230回日本経済予測
円安・金利上昇下の日本経済と成長力強化への課題①AI活用による経済への影響、②資産市場と経済の好循環、を検証
2026年08月21日
-
GPIFガバナンス改革の功罪と課題解決の道
目先の運用見直しの可能性は低いが、硬直的運用への対応が課題
2026年08月13日
2026年ジャクソンホール会議の注目点は?
ウォーシュ議長はインフレ抑止に対する姿勢を明確に打ち出すか
2026年08月20日
“TACO”指数で読む トランプ大統領の“TACO”化の兆し
市場と世論が映す政策転換のサイン
2026年08月13日
高市政権誕生後の長期金利をどうみるか
2035年に3.3~4.0%程度で、海外保有拡大で更なる上昇も
2026年08月12日
第230回日本経済予測
円安・金利上昇下の日本経済と成長力強化への課題①AI活用による経済への影響、②資産市場と経済の好循環、を検証
2026年08月21日
GPIFガバナンス改革の功罪と課題解決の道
目先の運用見直しの可能性は低いが、硬直的運用への対応が課題
2026年08月13日

