国内外の株価上昇、年金資産は+3.9%増

資金循環統計(2021年3月末)から見る年金資産の動向

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サマリー

◆日本の年金資産(公的年金、年金基金)は、2021年3月末で431.3兆円と、2020年12月末比で+16.3兆円増加し、過去最高を更新した。新型コロナウイルスのワクチン接種が世界各国で広がったことや、バイデン政権の経済対策による景気回復期待の高まりなどを背景に、国内外の株式相場が上昇したことが主な要因である。

◆公的年金の資産残高は2020年12月末比で+15.3兆円増加した。国内外の市場で株価が上昇し、株式等や対外証券投資の残高が増加した。また、GPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)による外国債券への投資拡大が続く一方で、外国株式については売却する動きもあったとみられる。

◆年金基金については、確定給付型年金の資産残高が減少した一方で、確定拠出型年金(企業型DC)やその他年金は増加した。確定給付型年金の積立不足の規模は縮小しており、バランスシートは改善している。

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