2015年03月02日
サマリー
地方創生における地域金融機関、特に地方銀行に期待される役割は大きい。ただし、これまでの地方銀行の“地域密着型金融”の成果と課題、現状の事業環境を明確にした上で、求められる役割を再考していく必要があろう。
全国地方銀行協会は、今後の地域密着型金融について、「人口減少をはじめとする社会・経済構造の変化が本格化していく中で、取引先企業の成長、さらには地域経済の活性化へと繋げ、銀行自身の収益力強化にも繋げるといった成長課題の位置付けへと深化している」と、その方向性を示している。
地方の経済成長という観点からは、地方全体の産業の労働生産性を高めていくという全体最適の視点が必要となろう。
地域密着型金融を通じて、地方経済へ継続的にコミットしている地方銀行が、地方再生・創生の中心的役割を果たすことが重要であろう。
大和総研調査本部が長年にわたる知識と経験の蓄積を結集し、的確な現状分析に基づき、将来展望を踏まえた政策提言を積極的に発信していくとのコンセプトのもと、2011年1月に創刊いたしました。
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