地域金融力強化プランを踏まえた地銀業界再編の方向性

~再編による期待される相乗効果とは~『大和総研調査季報』2026年夏季号(Vol.63)掲載

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サマリー

地域銀行(地銀)の業界再編が進んでいる。再編の中で問われているのは、単なる規模拡大ではなく、地域金融力を高めるための実質的な相乗効果である。2025年12月に金融庁から公表された地域金融力強化プランでは、「地域金融」を主に担う地銀には、人口減少・少子高齢化が進行することを前提に、幅広い金融仲介機能という役割と、地域金融力(=地域経済に貢献する力)を担う役割を、これまで以上に発揮することが求められている。そして、その前提として経営基盤の強化を促している。

今後の再編では、システム・業務の共同化、リスク管理や収益管理の高度化、デジタル対応を通じた金融サービス機能の向上が重要となる。加えて、上場地銀には投資家から企業価値向上への期待も高まっている。もっとも、預金減少に直面する地銀では中長期的に経営の選択肢が狭まる可能性がある。したがって、今後の地銀再編では、規模拡大そのものではなく、経営基盤の共同化、業務効率化、地域金融力の高度化を同時に実現する相乗効果の創出が鍵となる。

大和総研調査季報 2026年夏季号Vol.63

大和総研調査本部が長年にわたる知識と経験の蓄積を結集し、的確な現状分析に基づき、将来展望を踏まえた政策提言を積極的に発信していくとのコンセプトのもと、2011年1月に創刊いたしました。

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