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米経済見通し 財政・金融政策への期待

オバマ大統領のこだわりによって、バーナンキ議長の負担が増す

2011年09月20日

経済調査部 シニアエコノミスト 近藤 智也

サマリー

◆2011年前半の経済成長率が前期比年率1.0%増にとどまったことに加えて、足もとの足踏み状態を受けて、景気見通しの下方修正の流れが止まらない。プラス成長が続くというシナリオは変わらないものの、2011年後半から2012年にかけての回復ペースが一段と緩慢になっている。

◆株価の大幅下落など金融市場の混乱を受けて、消費者や企業経営者のマインドが大幅に悪化したが、直近のデータをみても、完全に下げ止まったと判断するのは時期尚早であろう。マインドの変化が実際の行動にどのように反映されるかが焦点になっているが、消費・雇用関連は横ばい状態であるのに対して、企業の生産活動は堅調で、企業向けの融資残高も増加している。

◆経済の閉塞状況に対して、財政・金融政策への期待が高まっている。来年の再選を念頭に置くオバマ大統領は、雇用創出をメインにした経済対策を発表した。減税中心の大規模な短期措置だが、問題は成立するか。オバマ大統領がその財源を長期の財政赤字削減策のなかに盛り込んでしまったために、増税反対の共和党と妥協できるかはかなり不透明と言わざるを得ない。仮に妥協するにしても時間がかかろう。自然と、金融政策・バーナンキ議長への期待や負担が増すことに。

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