人手不足時代の外国人労働者の受け入れと共生の課題

潜在成長率を年率0.4%pt押し上げ/共生の鍵は日本語教育

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2026年02月26日

サマリー

◆企業の人手不足は深刻な問題になっており、先行きも多くの産業で人手不足度合いが一段と強まる見込みだ。少子化対策や、省力化投資等を通じた生産性向上が必要だが、少子化対策の効果発現には時間を要するほか、供給制約の下で企業が収益拡大機会を逃し、投資不足を招いている可能性もある。

◆こうした中、外国人労働者は労働供給の拡大において重要な役割を担うと考えられる。外国人労働者の増加は労働投入と全要素生産性(TFP)を押し上げ、2035年度までの潜在成長率を年率で0.4%pt拡大させる効果が見込まれる。

◆一方、外国人に対する国民の受容度は、外国人割合が一定程度に達するまでは改善するものの、同割合が過度に高まると受容度が悪化する可能性があり、言葉の壁が受容度を押し下げることも示唆される。経済や地域社会の状況に応じた受け入れ規模の調整と、日本語能力の向上が重要だ。すべての外国人に開かれた日本語や生活ルールの学習を含む導入プログラムの実施や、週末・夜間講座や保育サポートといった働きながら学びやすい環境整備などが急務だ。

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