サマリー
◆【企業部門】2024年11月の輸出数量と生産はともに減少した。輸出数量指数は前月比▲2.8%と2カ月連続で低下した。米欧向けの自動車輸出の減少が全体を下押しした。鉱工業生産指数は同▲2.3%と3カ月ぶりに低下した。生産用機械工業では半導体製造装置が前月の大幅増の反動で減産したほか、自動車工業では一部工場の稼働停止の影響で普通乗用車が下振れした。
◆【家計部門】2024年11月の消費は総じて見れば前月から小幅に増加した。家計調査における二人以上世帯の実質消費支出(季節調整値)は前月比+0.4%で、小売販売額(CPIの財指数で実質化)は同+0.8%だった。気温低下を受けて衣料品などの季節商材が好調だった。一方、完全失業率は2.5%と前月から横ばいだった。労働参加・就業の拡大継続が確認され、雇用環境は総じて改善したとみられる。
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