サマリー
◆10月の完全失業率(季節調整値)は2.5%と、3カ月ぶりに上昇した。失業者数は前月から3万人増加した一方、就業者は16万人増加し、2カ月ぶりに過去最高を更新した。非労働力人口が17万人減少するなど労働参加の拡大が確認され、失業率が上昇したわりに内容は悪くない。
◆10月の有効求人倍率(季節調整値)は1.25倍、新規求人倍率(同)は2.24倍といずれも前月から上昇した。ただし、新規求人数と新規求職申込件数はともに減少した。
◆先行きの雇用環境は緩やかな改善が進むとみている。幅広い業種で人手不足が続く中、労働需要は総じて旺盛だ。積極的な賃上げが進むなど、足元では人手確保に対する動きが加速している。他方、投入コストの上昇が企業収益を圧迫し、労働需要を下押ししている点には引き続き注意が必要だ。
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