2024年9月雇用統計

雇用環境の緩やかな改善が続き、失業率は2.4%へと低下

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2024年10月29日

サマリー

◆9月の完全失業率(季節調整値)は2.4%と、8カ月ぶりの低水準となった。失業者数は前月から4万人減少した。就業者数は9万人減少したが、前月の上振れ(前月差+25万人)の反動としては小幅にとどまった。総じて見れば、緩やかながらも雇用環境の改善が進んでいる。

◆9月の有効求人倍率(季節調整値)は1.24倍と2カ月ぶりに上昇した。一方、新規求人倍率(同)は2.22倍と2カ月ぶりに低下した。

◆先行きの雇用環境は緩やかな改善が続くとみている。幅広い業種で人手不足が続く中、労働需要は総じて旺盛だ。積極的な賃上げが進むなど、足元では人手確保に対する動きが加速している。他方、投入コストの上昇が企業収益を圧迫し、労働需要を下押ししている点には引き続き注意が必要だ。

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