サマリー
◆7月の完全失業率(季節調整値)は2.7%と、5カ月ぶりに上昇した。失業者数は前月から11万人増加し、就業者数は20万人減少した。失業者数の増加は「自発的な離職」が主因であり、失業率が0.2%pt上昇したわりに内容は悪くない。
◆7月の有効求人倍率(季節調整値)は1.24倍と4カ月ぶりに上昇した一方、新規求人倍率(同)は2.22倍と2カ月ぶりに低下した。新規求人数は前月から減少し、新規求職申込件数は増加した。
◆先行きの雇用環境は緩やかな改善が続くとみている。幅広い業種で人手不足が続く中、労働需要は総じて旺盛だ。積極的な賃上げが進むなど、足元では人手確保に対する動きが加速している。他方、投入コストの上昇が企業収益を圧迫し、労働需要を下押ししている点には引き続き注意が必要だ。
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