サマリー
◆4月の完全失業率(季節調整値)は2.6%と、3カ月連続で同水準となった。失業者数は前月から1万人増加し、就業者数は同9万人減少した。就業者数は2023年秋から2024年2月にかけて増加ペースが加速した反動もあり、足元で伸び悩んでいる。
◆4月の有効求人倍率(季節調整値)は1.26倍、新規求人倍率(同)は2.17倍といずれも2カ月ぶりに低下した。新規求職申込件数が増加した一方で、求人側では弱い動きが見られた。
◆先行きの雇用環境は緩やかな改善が進むとみている。幅広い業種で人手不足が続く中、労働需要は旺盛だ。積極的な賃上げが進むなど、足元では人手確保に対する動きが加速している。他方、投入コストの上昇が企業収益を圧迫し、労働需要を下押ししている点には引き続き注意が必要だ。
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