サマリー
◆2023年2月の完全失業率(季節調整値)は2.6%と5カ月ぶりに上昇した。内訳を見ると、失業者数は5カ月ぶりに増加し、就業者数は大幅に減少した。失業者数増加の主因は「自発的な離職」によるもので、失業率は上昇したものの雇用環境は悪化しなかったといえよう。
◆2023年2月の有効求人倍率(季節調整値)は1.34倍(前月差▲0.01pt)と前月から低下、新規求人倍率(季節調整値)は2.32倍(同▲0.06pt)と6カ月ぶりに低下した。新規求人倍率の内訳を見ると、求職側が増加し、求人側は減少した。
◆先行きの失業率は経済活動の正常化の進展に伴って緩やかに低下しよう。また、人手不足の深刻化を受けて有効求人倍率は緩やかに上昇しよう。ただし、外需縮小などの影響による雇用環境の悪化には注意が必要だ。
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