サマリー
◆2022年4-6月期の実質GDP成長率は前期比年率+3.5%(前期比+0.9%)に改定され、1次速報値の同+2.2%からプラス幅が拡大した。民間在庫変動のマイナスの寄与度が0.1%pt縮小し、民間企業設備などの伸び率が高まった。新型コロナウイルス感染拡大の一服で個人消費が増加した一方、中国でのロックダウン(都市封鎖)などの影響で自動車・家電を中心に生産や供給が滞ったことが改めて確認された内容だった。実質GDI成長率は同▲0.0%と、家計や企業の所得環境が改善しなかった点には留意が必要だ。
◆2022年7-9月期の実質GDP成長率は前期比年率+3.5%と見込んでいる。実質GDPが過去最高水準(2018年4-6月期)を上回るのは2023年4-6月期とみている。感染「第7波」の中でも政府による行動制限はなく、夏場の個人消費への悪影響は抑えられている。感染状況はこのところ改善が続いており、経済活動の正常化が秋にかけて進展するだろう。
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