サマリー
◆【企業部門】2021年11月の輸出や生産は増加し、サービスも改善した。輸出数量指数は前月比+6.9%と2カ月連続で上昇した。供給制約の緩和に伴い自動車輸出の持ち直しが本格化し、全体の増加ペースも加速した。また鉱工業生産指数も同+7.0%と2カ月連続で上昇した。輸出と同様、急回復した自動車工業が全体を押し上げた。第3次産業活動指数も同+0.4%と3カ月連続で上昇した。新型コロナウイルスの新規感染者数が低位で推移したことで外出機会が増加し、「生活娯楽関連サービス」などが上昇した。
◆【家計部門】2021年11月の消費、雇用、賃金はまちまちの内容であった。二人以上世帯の実質消費支出は前月比▲1.2%と3カ月ぶりに減少した。雇用関連指標では、完全失業率が2.8%と6カ月ぶりに上昇した。就業者数は前月から横ばいとなったが、失業者数が3カ月ぶりに増加した。有効求人倍率は1.15倍と前月から横ばいだった一方、新規求人倍率は求人の増加幅が求職のそれを上回り、2.13倍(前月差+0.05pt)へ上昇した。所得関連指標では、現金給与総額は前年比+0.0%となった。所定内給与や所定外給与の増加を、特別給与の減少が打ち消した。
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