2021年1月消費統計

緊急事態宣言の再発出を受け、財・サービスともに減少

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2021年03月09日

  • 和田 恵

サマリー

◆1月の消費は財・サービスともに前月から減少した。サービス消費では緊急事態宣言の再発出や「Go To トラベルキャンペーン」の一時停止を受けて、旅行や外食などを自粛する動きが広がった。さらに映画などの娯楽関連消費も減少した。他方、財消費も衣料品などを中心に減少した。初売りセールが例年に比べて振るわなかった。

◆2月の消費は1月と同程度だったとみられる。緊急事態宣言が継続する中で、財・サービスともに前月から概ね横ばいで推移した。3月の消費は前月から持ち直すものの、低水準での推移が続くだろう。政府は1都3県を対象に緊急事態宣言を2週間延長した。対象区域の飲食店の営業時間短縮要請や、「Go To キャンペーン」の停止も継続されることから、サービス消費において春休みの旅行・観光需要などが減退するだろう。

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