サマリー
◆2020年4-6月期の実質GDP成長率は前期比年率▲28.1%(前期比▲7.9%)と、1次速報値の前期比年率▲27.8%から減少率がわずかに拡大した。市場予想に近い改定幅だったものの、設備投資が市場予想を超えて下方修正され、在庫が予想以上に増加した点で内容は悪い。
◆7-9月期の実質GDP成長率は前期比年率+13.2%を見込んでいる。ただし4-6月期のGDP減少額の約4割を埋める程度の回復にとどまり、その後の成長率は徐々に減速する見通しだ。個人消費では財消費の回復傾向が続くとみられる半面、感染への懸念から対面や移動を伴うサービス消費の動きは鈍いだろう。輸出は中国向けが底堅く推移する一方、工場稼働率が低迷する欧米向けは一般機械などの資本財輸出が重石となるとみられる。
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