2020年1-3月期法人企業統計(確報)と2次QE(改定値)予測

売上高、設備投資は速報から下方修正/2次QEも下方修正を予想

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2020年07月27日

  • 鈴木 雄大郎

サマリー

◆2020年1-3月期の法人企業統計の確報が公表された。コロナ禍の影響で調査票の回収率が低かった6月1日公表の速報値から売上高、設備投資額(ソフトウェア除く)は下方修正された一方、経常利益は上方修正された。

◆全産業(金融業、保険業除く)の売上高は前年同期比▲7.5%と速報値(同▲3.5%)から下方修正された。他方、経常利益は同▲28.4%と速報値(同▲32.0%)から上方修正された。変動費の増加幅が速報から半減したことを受け、上方修正された。

◆全産業(金融業、保険業除く)の設備投資(ソフトウェア除く)は前年同期比▲1.4%と速報(同+3.5%)からマイナス転換した。業種別に見ると、製造業は同▲7.2%(速報:同▲1.3%)、非製造業は同+1.6%(同+5.9%)といずれも下方修正された。

◆今回の法人企業統計の結果を受けて、8月3日公表予定の2020年1-3月期GDP2次速報(改定値)では、実質GDP成長率が前期比年率▲3.2%と2次速報値(同▲2.2%)から下方修正されると予想する。

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