サマリー
◆2020年1-3月期のGDP一次速報(2020年5月18日公表予定)では、実質GDPが前期比年率▲5.8%(前期比▲1.5%)と、2四半期連続のマイナス成長を予想する。新型コロナウイルス感染拡大による影響で大半の需要項目が前期から減少したとみられる。
◆<内需> 民需の個人消費、住宅投資、設備投資はいずれも減少を見込む。個人消費では、新型コロナウイルス感染拡大に伴う不要不急の支出の減少が下押し要因となった。公需に関しては、公共投資が5四半期ぶりに減少した一方、政府消費は感染拡大防止関連の支出により増加したと予想する。
◆<外需> 輸出入ともに減少を見込むものの、輸入の減少幅がより大きかったことで外需寄与度はプラスと予想する。輸出では、新型コロナウイルスの影響で中国向けを中心に財の輸出が落ち込んだことに加え、訪日外客の急減によりサービス輸出も減少したとみられる。輸入では、内需の落ち込みや中国の工場操業停止による供給制約、海外旅行客の減少等が下押し要因になった。
このコンテンツの著作権は、株式会社大和総研に帰属します。著作権法上、転載、翻案、翻訳、要約等は、大和総研の許諾が必要です。大和総研の許諾がない転載、翻案、翻訳、要約、および法令に従わない引用等は、違法行為です。著作権侵害等の行為には、法的手続きを行うこともあります。また、掲載されている執筆者の所属・肩書きは現時点のものとなります。
執筆者のおすすめレポート
-
消費データブック(4/20号)
個社データ・業界統計・POSデータで足元の消費動向を先取り
2020年04月20日
-
緊急事態宣言・緊急経済対策後の日本経済見通し
2020年の実質GDP成長率は短期収束でも▲4.5%の見込み
2020年04月08日
同じカテゴリの最新レポート
-
消費データブック(2025/5/2号)
個社データ・業界統計・JCB消費NOWから消費動向を先取り
2025年05月02日
-
2025年1-3月期GDP(1次速報)予測 ~前期比年率+0.5%を予想
外需が下押しも内需は堅調/小幅ながら4四半期連続のプラス成長
2025年04月30日
-
2025年3月鉱工業生産
自動車工業や電気・情報通信機械工業など10業種が前月から低下
2025年04月30日
最新のレポート・コラム
よく読まれているリサーチレポート
-
トランプ関税で日本経済は「漁夫の利」を得られるか?
広範な関税措置となっても代替需要の取り込みで悪影響が緩和
2025年03月03日
-
地方創生のカギとなる非製造業の生産性向上には何が必要か?
業種ごとの課題に応じたきめ細かい支援策の組み合わせが重要
2025年03月12日
-
中国:全人代2025・政府活動報告を読み解く
各種「特別」債で金融リスク低減と内需拡大を狙う
2025年03月06日
-
中国:2025年と今後10年の長期経済見通し
25年:2つの前倒しの反動。長期:総需要減少と過剰投資・債務問題
2025年01月23日
-
2025年の日本経済見通し
1%台半ばのプラス成長を見込むも「トランプ2.0」で不確実性大きい
2024年12月20日
トランプ関税で日本経済は「漁夫の利」を得られるか?
広範な関税措置となっても代替需要の取り込みで悪影響が緩和
2025年03月03日
地方創生のカギとなる非製造業の生産性向上には何が必要か?
業種ごとの課題に応じたきめ細かい支援策の組み合わせが重要
2025年03月12日
中国:全人代2025・政府活動報告を読み解く
各種「特別」債で金融リスク低減と内需拡大を狙う
2025年03月06日
中国:2025年と今後10年の長期経済見通し
25年:2つの前倒しの反動。長期:総需要減少と過剰投資・債務問題
2025年01月23日
2025年の日本経済見通し
1%台半ばのプラス成長を見込むも「トランプ2.0」で不確実性大きい
2024年12月20日