サマリー
◆【企業部門】2019年11月の企業活動は引き続き低調であった。輸出数量は前月比▲2.3%と2ヶ月ぶりに減少した。アジア向けが増加した一方で、米国、EU向けが減少した。鉱工業生産指数は、2ヶ月連続で低下(同▲1.0%)した。10月に発生した台風19号の影響が一部業種で残っているようだ。機械受注(船舶・電力を除く民需)は鉄道車両の大型受注があったことで同+18.0%と大幅に増加したが、一時的な要因を除けば、基調は依然として弱い。
◆【家計部門】2019年11月の雇用・賃金、個人消費は強弱入り混じる結果であった。就業者数は前月差+11万人と増加し、完全失業率は2.2%と前月から0.2%pt低下した。一方で、総実労働時間が減少(前年同月比▲3.5%)したことで、実質賃金は同▲0.4%と前年割れとなった。個人消費は、消費増税前の駆け込み需要の反動減が一服したことや、前月の台風の影響の剥落により、前月比+2.6%と2ヶ月ぶりに増加した。
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