9月雇用統計

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2012年10月30日

  • 経済調査部 シニアエコノミスト 久後 翔太郎
  • 齋藤 勉
  • ロンドンリサーチセンター シニアエコノミスト(LDN駐在) 橋本 政彦

サマリー

◆2012年9月の完全失業率(季節調整値)は4.2%となり、前月と同水準であった。一方、9月の有効求人倍率は0.81倍となり前月から0.02pt低下した。失業率は前月から横ばいとなったものの、新規求人数、有効求人数とも前月に引き続き減少し、有効求人倍率が悪化に転じたことを踏まえると、9月の雇用関連統計は、雇用環境の悪化を示す内容であった。

◆就業者数(季節調整値)を業種別に見ると、製造業の悪化が目立つ。製造業の就業者数は、▲12万人と、3ヶ月連続で減少となった。新規求人数(大和総研による季節調整値)でみても、5月以降、他の業種と比較して減少基調が目立っている。製造業の生産は輸出の減少等を背景に減少傾向が続いており、生産の停滞が雇用環境に波及しつつあるとみられる。

◆生産の停滞を背景に、雇用環境の改善は、当面足踏み状態が続くと考える。大和総研では、年明け以降、海外の景気回復に伴い、生産が回復すると考えていることから、雇用環境も年明け以降再び回復傾向に復すると見込まれる。

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