サマリー
◆ユーロ圏の2025年10-12月期の実質GDP成長率(速報値)は、前期比+0.3%となり、市場予想(Bloomberg調査、以下同:前期比+0.2%)を上回った。年率換算では同+1.3%と7-9月期の同+1.1%からわずかに成長ペースが加速しており、ユーロ圏経済が底堅く推移したことを示す結果となった。
◆国別の内訳を見ると、ユーロ圏20ヵ国のうち成長率が公表された12ヵ国中、10ヵ国がプラス成長となった。マイナス成長となったのはアイルランドの1ヵ国のみ、残りの1ヵ国(エストニア)は前期から横ばいとなった。ヘッドラインが市場予想から上振れしたことに加えて、主要国を含む大半の国がプラス成長となった点も、ポジティブに評価できる。
◆需要項目別内訳が既に判明しているフランス、スペインでは、個人消費、総固定資本形成がいずれも増加しGDPを押し上げた。また、詳細な計数は公表されていないものの、ドイツでは家計、政府の消費支出の増加が、イタリアでは内需寄与度のプラスが報告されている。これら主要国の情報を総合すると、10-12月期のユーロ圏のプラス成長は、個人消費、総固定資本形成を中心とした内需の増加が押し上げに寄与した可能性が高い。
◆2026年1月のユーロ圏景況感指数(総合)は、前月差+2.2ptと大きく改善し、指数の水準は2022年7月以来の高さに達した。10-12月期の実質GDP成長率は前期からわずかに加速したが、1月の景況感指数の水準の高さに照らせば、2026年1-3月期の成長ペースはさらに加速することが期待される。
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