4-6月期ユーロ圏GDP 原油高でも底堅く成長

実質GDP成長率は前期比+0.4%と市場予想から上振れ

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2026年07月31日

  • ロンドンリサーチセンター シニアエコノミスト(LDN駐在) 橋本 政彦

サマリー

◆ユーロ圏の2026年4-6月期の実質GDP成長率(速報値)は前期比+0.4%となり、ゼロ成長だった1-3月期から成長ペースが加速した。また、市場予想(Bloomberg調査、以下同:+0.2%)を上回り、ユーロ圏経済が想定以上に底堅く推移したことを示す結果となった。

◆主要国では、スペインが前期比+0.7%と前期から成長ペースが加速したほか、フランスが同+0.2%と前期のマイナス成長からプラス成長に転じた。ドイツ(同+0.2%)、イタリア(同+0.2%)は前期から成長ペースが鈍化したが、市場予想を上回った。

◆既に内訳が公表されているフランス、スペインの需要項目別の動きを見ると、フランスでは輸出と個人消費が増加し、スペインでは個人消費、総固定資本形成、輸出が増加した。詳細な計数はまだ公表されていないものの、ドイツでも輸出の増加が報告されており、ユーロ圏全体でも輸出、および個人消費の増加がGDPの押し上げに寄与した可能性が高い。

◆7月の景況感指数は3ヵ月連続で改善し、7-9月期の成長持続に向けて順調な出だしとなった。しかし、7月に入って原油価格は再び上昇し、7月末時点のユーロ圏のガソリン小売価格は5月末につけた直近のピーク時の水準を上回った。8月は再び、物価見通しの上昇が消費者、および家計関連業種の景況感を下押しする可能性が高い。景況感の悪化を発端にした景気の下振れリスクが大きい状況は当面続くと見込まれる。

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