サマリー
◆ユーロ圏、英国とも2020年10-12月期はマイナス成長になるものの、事前の想定よりは小幅な悪化にとどまったと推測される。だが、年明け以降も厳格なロックダウンが継続されており、2021年1-3月期はマイナス成長に落ち込む可能性が高まっている。2020-21年の欧州経済は、歪なW字回復を描くことになろう。
◆欧州では、昨年末からのワクチンの承認・接種の開始が、悪循環を断ち切る転換点と期待されるが、ワクチンの供給に制約がある現状では、景気を大きく押し上げる即効薬とはなりにくい。また、国民の間ではワクチン接種に慎重な意見も根強く、ロックダウンの緩和を急ぎたい各国政府は頭を悩ませることになろう。
◆英国とEUの協議はクリスマス直前にFTA等で合意し、英国経済が直面する不透明要因の一つが払拭された。ただ、実質的なEU離脱が始まった年明けから、様々な非関税障壁が顕在化している。他の欧州の国々に比べて、英国が余計なハンデを抱えている状況は、当面変わらないとみられる。
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