サマリー
◆ブラジルやロシアの成長見通しが上方修正され、中国の成長率も下げ止まった。米国のGDP統計は失望を呼んだが、低めの成長率が景気後退回避を可能にしている面もある。総じて世界経済の下方リスクは低減の方向にある。問題はアップサイドリスクの不在も続いていることである。
◆下方リスクばかりが目立った年初に比べれば、現在の世界経済はましと言えなくもないが、凪のような状況が長期化すれば、投資停滞、生産性低迷が常態となり低成長から抜け出せなくなるリスクが高まる。
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