サマリー
◆「中国狂騒曲」のきっかけは株価の暴落と政府による株価対策の不発にあった。しかし、昔も今も中国政府は株式市場を思惑通りにコントロールすることはできない。今回のPKO失敗も当然視されてしかるべきだったのだが、政策のバタバタ感や稚拙さもあり、株価コントロールの失敗が、中国政府の能力一般にかかわる過小評価を生んだ可能性が高い。これがグローバル市場の混乱の一因であるように思われる。
◆最も重要な点は、中国政府が実体経済を下支える能力、意志があるかであり、この点にかかわるコンセンサスが得られるにつれ、中国経済に対する過度の悲観は後退し、グローバル市場は中国離れすることになろう。
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