サマリー
◆ドル高が進む中でも主要新興国通貨の実効レートは総じて安定しており、QE3の終了がリスク・オフ的状況を引き起こさなかったことが確認される。来るべき米金利の上昇が新興国にとって脅威となり得ることは確かだが、日銀の追加緩和がドル高に拍車をかけたことは、米利上げ時期を先送りさせる要因である。新興国はリスク・オフへの耐久力強化の時間を稼げることになる。
◆株価や為替レートのアップダウンをよそに、下落が止まらないのが原油価格である。これは総じて世界経済の追い風となる。同時に、世界経済の米国頼みをより鮮明とする要因ともなろう。
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